“麻(マー)”と“辣(ラー)”

2005/03/18 20:15


以前私は一年間中国・陜西省・西安市に留学していました。
留学先は西安国語学院です。

西安が何処にあるのか 判らない方のために付記しますが;
 シルクロードの入り口が西安です。
 四川省より少し北の内陸部に位置します・・・大まかには。



そんな土地柄ですから、西安の食べ物は辛いものが非常に多い。

イスラム教文化圏である 新疆ウイグル自治区が直ぐ隣に在り
南には四川省が控え・・・
これで食が辛くなければウソでしょ?


さて、中国の辛いには二種類あります。
“麻(マー)”・・・花椒と呼ばれる スパイスの辛さで、しびれる様な辛味 
“辣(ラー)”・・・おなじみ唐辛子の辛味です

日本でもこの二種類を使用した中華料理を食べられますが、
大陸の彼らは、使用量が半端ではない。。

屋台に行けば、とにかく真っ赤な小喫が売られており、
どんな小汚い飯屋のテーブルにも必ず、唐辛子を油で炒めた物(日本で言う“ラー油”ですね)が置いてあります。


私は日本にいるときから、辛いものが結構スキで、
西安に行ってからも、
調子に乗って 真っ赤な食物を食べていました。


特に“麻”な味は私にとって初体験で、
もうチャレンジャー★っていう感じで、どんどん食べてました。
そして毎日の様に唇&舌がビリビリ☆していました。

本当に痺れるんですよ・・・花椒の粒を噛み砕いたりした日にはもう・・・その後食べたものの味が全くわからなくなりますね。



調子に乗って食べていた私は、ある日体調の異変に気づきました・・
「えっっ?お腹緩い・・・??」
毎日の様にゆるゆるウン●が・・・(汚い話でゴメンナサイ)


しばらくは、
安い飯屋の粗悪な油で炒めたものを食べているせいか??と考えていたんですが

あるとき、四川省成都へ旅行へ行って
初めて“麻”に疑念を持ちました
  ・・・もしかして私のお腹を緩くさせているのは“麻”なのか??と。


旅行に行くと、体調を崩すのが怖くて
安い飯屋(超汚い)を避けて食事をするようにしています。

成都を訪れたときも同じでした。
なのに「陳麻婆豆腐店」でマーボーを食べた私は
またお腹をプチ壊ししました。

これはあの、痺れるほどの“麻”のせいでは・・??
   と、ようやく気づいたわけです。


私はそれまでお腹は丈夫なほうで
大陸に行くまでは、本格的な下痢を経験したことがありませんでした・・
そんな私の腹に異変を起こさしめた中華の“麻”・・・・・恐るべし!!


中国で私のお腹を直撃した「衝撃」はこの“麻”と、もう一つ。
・・・次の機会に二つ目の「衝撃」について書きます。



追記>
日本に帰って
家族全員をして「舌がオカシイ!!」と言わしめた、私の舌の時差ボケも
二年三年と経つ内に、すっかり元に戻ってしまい
今では「火鍋」を一食食べただけで、お腹が緩くなります。。。哀
鍛えなおさなくては・・・!!