上海世博会

2010年は上海でExpoが開催されている。


今回の上海旅行、私にとってはこの上海万博がメインだった。
日本で開催された愛知万博よりも真面目に、上海万博を見たと思うw




上海万博の会場は、上海市内に作られている。
元々は普通に街が存在したはずのその場所が、どうして今万博会場たり得ているのか?
とか、そんな野暮なことは考えずに置いた方が無難かも。
(多分一気にぐあーーっっと街を潰したのだろうなと、予想)





市内のため、地下鉄・バス・タクシーなどさまざまな手段で会場へアクセスできる。
入場ゲートはいくつかあるのだが、私は上南路ゲートから入場。


地下鉄8号線の耀華路駅から構内を通って直接会場に着けるし
日本館・中国館のあるAゾーンの正面ゲートなので、初心者にはよいかと。




上海万博普通券↓

地下鉄の駅構内で既に中国館を模した照明。


駅構内から地下道を通って、万博ゲート前へ。
ボランティアのお姉さんが配っている地図を受け取って"手荷物あり参観者"の列へ並ぶ。
 ※手荷物なしの人は、荷物検査がないため優先的にゲートを通れる。
  旅行者でなければ、手ブラでの万博観光もありかも。

↑山盛りの人民。
ゲートは遠い。。。


荷物検査を終えて(液体物は持ち込み禁止)ゲートをくぐると、そこはもう中国館の正面。

↑開催地中国にとってのメイン会場↑


当然、今回の万博の人気ナンバーワンスポットだ。
そんな中国館の前には長蛇の列だが、我々は日本人だから日本国家館にまず行くのだ。


中国館前の謎のモニュメント↓

 同行者が一目見て「せんとくん」を発見。
 なるほど、確かにせんとくんがいるぜ。









中国館から歩いて、日本館へ向かう。


広いな。


万博会場広いぞ。


中国の施設は無駄に広いよ。




かなりの距離を歩いて、歩いて、歩いて
北朝鮮を越え、ウズベキスタンを越え、韓国を越えて、ベトナムの隣に日本館はある。


会場の端っこだ。



「紫蚕島(かいこじま)」



うーん。
蚕の繭というよりは、むしろエヴァンゲリオン



この日本館、
ありがたいことに今回の万博で最も人気のあるパビリオンのひとつ。


そのため


朝9時の開門前にゲートに到着し、
並んで9時半頃に入場し、
他に寄り道せずに、真っ直ぐ日本館を目指した我々を待ち受けていたもの。



それは

4時間待ちの長蛇の列だった。


人民多すぎるぜ!!!


しかも予想していたことだけども順番待ちのマナーが悪い悪い。。。



列に並んでいるはずが、隙を見て前へ前へと割り込んでゆく。
上海の湿気と太陽と気温と人民の民度の低さで無駄に体力を使うぜ・・・
多分、一種のスポーツみたいな感覚なんだろうね。
 どれだけ前に進めるか。
 どれだけ効率よく入場できるか。 ・・・を、競う競技。


結果、競技にのめりこみ過ぎたツレに置いて行かれる中国人が多数発生していたり。
「オレのツレが後ろに居るんだよぉ〜!」と係員に相談して、困らせている中国人がいたり。


順番待ちの列を整理している警察官にちょっとケンカ売ってみる中国人がいたり。

日本で、たかだかテーマパークの順番待ち整理に警察官が出動するところなんて見たことないぜ。






小日本」「小日本」という声高な言葉を聴きながら、4時間ほど並んで
やっと日本館のゲートに到着。


で、コレ↓

『パビリオン入り口までの待ち時間3時間』
『ここから入館までの待ち時間40分』


ああー
ここから更に40分か・・・
(っていうかゲートまで3時間ってウソツケー!!)


パビリオン内40分ぶんの人の波↓


ここからはトキを模した衣装を着た日本人アテンダントさんと、中国人民の戦いだった。
まあ、多くは語るまい。




日本の展示は、頑張っていて面白かったですよ。


ただし後半Zone3のトキに関わる部分にやたらと力が入っていた気が。
Zone3だけに演目が、しかも二つも用意されていた。
おかげで前半のZone1〜2の印象が薄い・・・




日本館に並んで得た教訓。

  1. 入館予約
  2. 水の補給を忘れずに
  3. 椅子とおやつを持ってこよう(おやつはキュウリとトマトがいいよ)


各パビリオンの近辺には、そのパビリオンの入館予約をすることができる機械が置いてある。
こんなの↓


これで予約をすることで、並ぶ時間を減らすことができるわけだ。


入場と同時に並ぶのではなく
入場と同時に入館予約が正しいルートかも。


さもないと、人気パビリオンに並んでいる間に、限定の入館予約枠がなくなってしまう。







更に気温湿度ともに高い上海の屋外で長時間並ぶ為には、直射日光対策と、水分補給が必須。
さもないと倒れてしまう。


水分については、勿論万博会場内のお店でも購入できるが
賢い中国人はマイ・ボトルを持ってくる。


最初に書いたとおり、万博入場ゲートでありとあらゆる液体物は没収されてしまうのだが
空のボトルを持ち込めば、これこの通り・・・


水飲み場で水を補給できるw


中国で水道から出てくる水がそのまま飲めるなんて、貴重な光景だ。
しかし、中国に不慣れな人の場合は、やはりミネラルウオーターを購入するのが無難かもしれない。







そして最後に
賢い中国人は、長時間の入場待ちのために「折りたたみ椅子」と「おやつ」を携帯してくるぞ。
見習おう。
(折りたたみ椅子は上海市内で15RMBで売っているカラフルなプラスチック製が主流だよ)


おやつは体を冷やす効果のある「きゅうり」と「トマト」がお勧めだ。
果物もいいよ。


生野菜・果物を食べて出た生ゴミは足元へポイだぜ!!!

ゴミ拾い要員が雇われているんだから、細かいことは気にすんな!


ただしキュウリのヘタを踏んだりすると滑るから気をつけろ!







わりとネガティブな事ばかり書いてきたが、それでも上海万博は面白かった。
世界各国の食べ物が食べられたりw


スリランカパビリオンのスナック↓

ほぼ全てカレー味のコロッケだった気が・・・www


インドネシアパビリオンのレストラン↓

と、飲み物

と、食べ物(ナシゴレン)






あとは万博テーマ館「都市人館」が意外と面白かった。

世界各国の一般家庭の生活が紹介されていたり、現代アートっぽいキャッチーな空間があったり。
まあ物凄く広くて、物凄く歩かされたけれども・・・




そのほかは、タイ・サウジアラビアが人気だったらしく、両者ともその理由は3D映像の上映があったからだとか・・・
タイ館↓

確かに展示は3Dを含めて全て面白かった。


ちなみにサウジアラビア館には尋常でなく人が並んでいたので入館しませんでした・・・





あと、トルコ館は・・・

トルコアイスで大人気www

陽気なトルコおっさんが、アイスを盛ってくれる。







当日はあいにく晴れ間も見えるそこそこの好天で・・・

日中は暑くて死にそうだったが、夜になると気温も下がり、過ごしやすい気候に。
日が落ちると、人も減って順番待ちの列が全体的に短くなる。




上海万博は24時閉門で
17時以降入場の夜間チケットというものが存在するのだが、
見たいパビリオンが1〜2箇所に定まっているなら 夜だけ来るのもありかも。




何より夜は、各館がライトアップされて外観を見るだけでも楽しい。

  • ロシア館

  • 世博軸(ExpoAxis)


そして夜にはなんと、エレクトリカルパレードまでもwww

  • アフリカ聨合パビリオン前










最後に、たいへん残念だったことがひとつ。


今回の万博の(中国人的)メインである「中国国家館」。


『日中は順番待ちの列が長く、並ぶのがキツイため閉園直前に行こう。』
と考えて、22時過ぎに中国館へ向かったところ・・・

既に閉館。



オオオオオーイ!!
万博会場って24時までやってるんじゃないのか!?


メインの中国館が22時過ぎに既に閉館ってどゆこと???





その他のパビリオンも夜21時前後から、少しずつ従業員が減ったりしていっている。
万博の夜が24時までだというのは、わりとうそだぜ。
みんな、気をつけよう。