上海古鎮

上海から車で一時間前後の場所に、いくつかの古鎮が点在する。
水路に沿って作られた昔ながらの町並みを観光スポットとして公開しているのだ。



有名な古鎮は「周荘」「烏鎮」「朱家角」あたり。
周荘には以前に行ったことがあるので、今回は朱家角に行ってみた。



まず最初に断っておくが、この古鎮、テーマパークではない。
昔からそうであるように、今も普通に人が住んでおり
(主な職業は観光客目当ての食堂および土産物屋などになっているがww)


古い建物をそのまま利用した小学校とか集会場とかあったりする。




観光スポットで生活できるなんて、どんだけ肝太いんだ。あなたたち。




・・・なんて事を思いながら、以下朱家角の写真。


まず水路があり、その両側に建物や歩道がある。
水路が中心となっている町並み。



水路から民家が、にょきっと生えていたりする光景は水の街ならでは。


水路の両脇は、基本的に観光街。
だがたまに普通の民家があり、
(暑気払いのため)全開された戸口から、おばあちゃんが裁縫をしている姿が見えたりもする。


橋の上から。
欄干の上に座った困り顔の獅子w

船着場。
街の中に数箇所の船着場があり、短い距離だと60RMB/舟の値段で船を出してくれる。


古びた町並みを眺めながら、ゆったりと舟で進むのは本当に気持ちが良い。
時期もちょうど初夏で、植物の緑も(水路のプランクトンもw)絶好調!
水がある生活って、やっぱりいいなぁと思わせられる。





水路脇の道から逸れると、そこはごちゃごちゃした狭い路地。

でこぼこした石畳の両脇に、二階建ての古い建物が路地にのしかかるように建っている。


こちらも観光客向けの店舗を中心に さまざまな店が軒を並べている。

(なぜか布団屋さんが多かったw地方の特産物なのだろうか?)





観光客向けの店と言えば、主に飲食店と土産物売り場なのだが
特に目立ったのは、竹の皮(?)で包んで煮込まれた照りっ照り!!のお肉↓

ものっすごい肉の塊wwww


ちゃんと観光客むけにミニサイズも売っていた。

これも特産品だろうか?


私は肉食ではないので、味見しなかったが
道行く中国人が「美味いよコレ」といって食べているのを見かけた。
美味いらしいよ。




もうひとつ、目立ったのがおしゃれなカフェ。


中国の南方はもともと茶文化が盛んで(有名なところだと杭州とか蘇州とか)
中国の伝統的な茶館が、朱家角にも多くある。
そんな伝統的な茶館も含めて、おしゃれなカフェがいくつもあった。



特に目立ったのが
上海っ子や外国人観光客向けと思われるカフェ。


内装も古民家のたたずまいを残しつつ、
若い世代が好みそうな雰囲気に改装されている。

メニューも
コーヒーやビールなど外国人向けだったりする。




昔ながらの茶館も、同じく観光客の視線を意識して改装されている。


大きな茶館だと二階に中庭があったり、三階まであったりする。
三階までは登れず、3Fは天窓的な使い方をされていたり↓


昔の道具をインテリアとして飾っていたり↓

竹だけで作られている鳥かご。


こういう茶館の2階から、水路を眺めつつお茶をすることができる。
おちつくぅ〜


 ただし歌うたいが寄って来たら気をつけよう。
 やつら勝手に「北国の春」歌って、"ハイ20元"って言うぜ。








街の中でも特にお金持ちの家だったり、
仏教や道教の寺院などは文化財として保護されて、公開されている。
(それ以外は個人資産として商業化されているwww)




お寺なんかは、そのまま地元民の信仰対象&集会所でもあるものだから・・・


運が良いと(?)観光客より地元民が多かったりする。

↑第**回 朱家角すいか収穫祭(予想)により、地元民がびっしり(皆すいかを食べている)。
 堂内には観光客が入れない状態に。
 境内集会所には食べ散らかしたすいかの皮が山盛りになっていたw






ところで中国のお金持ちはハンパなく金を持っている。
結果、お金持ちの庭はハンパなく広い。
(豫園も昔のお金持ちの個人庭園だ。)


朱家角にもそんなお金持ちの庭が、あった。


広っっっっ!!!




当日はあいにくの雨天だったが、おかげで、とにかく緑がきれい。



アジサイを久しぶりに見た。
やっぱり雨の日のアジサイはいいなぁ・・・



雨にぬれた葉っぱがツヤツヤしている。
「めぐみの雨」って言葉を視覚的に捉えると、たぶんこんな感じだろう。










朱家角一日旅行。


朝の9時に上海体育場を出発して、一時間足らずで現地に到着。
15時半の集合まで たっぷりと時間があり、ゆったりと楽しめた。
(カフェで3回休憩できるぐらいゆっくりしたw)


で、85RMB/人(入場料60RMBふくむ)。


たいへんお買い得。
大連の近隣にもこういう観光地があればよかったなぁ〜と思う、帰国一週間前の私。