緑色食品

2007/07/29 14:31

「緑色食品」を中日辞典で引くと「安全食品・エコ食品・自然食品」とある。




ただし今回私が書くのは、"まんま"緑色だった食品のこと。



大連は港町なので、海の幸が豊富だ。
高級食材の代表は、ナマコ(干)。


デパートでは、必ずガラスケースに入ったナマコ(干)が厳かに展示されている。
高級海鮮レストランでも、ナマコは別格扱い。




道端で売っているおやつと言えば、イカの姿焼き。

腹痛が怖くて、未だ試したことはないのだが
人通りが多い通りであれば、必ずと言っていいほど1元/杯〜のイカの姿焼きが香ばしい匂いを放っている。


…あれ、絶対美味いって〜人(´∀`*)





寄り道ばかりしているようだが
今回は、干しナマコの話でもなければ、イカの話でもない。





海の緑色(の)食品と言えば、海草である。
日本人にとっても、最も身近な海草である海苔。


ここ大連では海苔が、このような形で販売されている↓
(隣にケイタイを並べて大きさを比較してみました)



厚さ約5?の、黒い、ガサガサした草の塊。



…(=∀=);; なんて大雑把な。

丸いざるの中に、掬い取った海苔をザーッって注ぎ込んで
干したら、こんなの出来るんだろうな・・・って言う感じの形。

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先日、おかゆを食べに行って
(↑好太太のお粥店≒ナイス奥さんのお粥屋さん…美味しかった!)


エビ海苔粥を頼んだら、めっぽう美味かった。


干しエビは既に家にあるため『コレ、家でも作れるんじゃないの??』と思い、
スーパー“家楽福”で海苔を購入。


上の大きさで、7.8元(≒125円)
パッケージを見ると「大連特産」と大書されてある。



しかも「特級」。
なんてお手軽に「特級」が手に入る国であることかw




先月購入した炊飯器は、お粥も炊けるし、予約炊飯も出来る。


今晩セットしておいた米&干しエビ&海苔が
明日の朝にはクツクツと美味そうに煮えたお粥になっているはず…

  1. 米を研いで、多めの水と共にセット
  2. 干しエビを適当に放り込む
  3. ちぎった海苔を適当に放り込む。
  4. 予約炊飯(煮粥)スイッチオーン!


―ホクホクしながら、眠りについた。










翌朝、
“ボボボボボボ”と湯気を吹き上げながら粥を炊いている炊飯器に近づき、
 湯気を吸い込むと、確かに海苔の薫り。


にんまりしながらシャワーを浴び
「なんてさわやかな朝!!」と感動しつつ、支度を整え


ウキウキしながら“パカッ”と炊飯ジャーを開ける。

         




そこには
ドロリとした茶褐色に染まった粥と、
きれいな緑色に染まった炊飯ジャーの中蓋が。











茶褐色・・・は、まあ分かるとしても(?)


中蓋にへばりついている、
この緑色の液体は、一体どこから染み出てきたものなのか…?





濃い目に溶かした抹茶のような、緑色の液体


プラス、溶け残ったグリーンティのような緑色のデロリとした塊…


それらが炊飯ジャー内部の、あらゆる箇所を汚染し尽くしている。



うむう…




…海苔って植物だから、緑色………でOKなのか?


それともまさか着色料?
(イヤしかし、海苔を緑色に染める意味がわからん=着色料ではないだろ?)



一抹の不安を残しながらおたまでお粥を掬って、茶碗に移す。


         


…長っげぇ〜!!!!
 海苔が長げぇ!!
  おたまから尾を引いて、垂れ下がる海苔を見たのは初めてだ!!!!



当たり前だけど、海苔って草だったんだねっ Σρ(´∀`*)グッ




日本の海苔は、板海苔にする前に刻んであるけど
  (参考→海苔JAPANウェブサイト)

中国の海苔は、
きっと 1.収穫して→ 2.ざるに入れて→ 3.乾かしたら出荷
 なのだね!?



…― OK!!




熱々の海苔を麺類のように啜ると、既に海苔の香りは全くせず。


それは「干しエビのお粥withドロリとした茶褐色の長いもの」だった。




次に作るときは横着せず、ちゃんとお鍋で炊いて

  1. 海苔は、出来上がり直前に投入する。
  2. 海苔は投入前に細かく刻む。
  3. (緑色がヤッパリ釈然としないので)まず、海苔を洗う。

と言う三点に留意して、海苔粥を作りたいと思います。


☆o(’’)リベ〜ンジ!!!