Best 少林寺IST Competiton ??

2005/11/23

少林寺が全世界から募った108将
 “美人関”*1で一般から公募の達人を選抜

新華網 2005/11/18

 “超女”*2や《中国夢想》*3などの超人気番組が中国で今ブームを巻き起こしている。そんな中少林寺が新しい趣向を打ち出した…―全世界から“功夫の星”を結集して 108将を選出しようと言う試みである。ただし“三強”に入ろうとするならば、“美人関”の難関を突破しなくてはならない。
 昨日午前10時、深セン衛視と少林寺が合同で 第一回“中国功夫の星 K-STAR”の国際選抜試合を執り行うという 記者会見が 国務院の新聞発布庁にて厳かに開催された。
 試合では“徳・武・芸”などの多くのポイントを評価し、最終的には108名の好漢を選出、テレビドラマ《少林寺の僧兵伝奇》に出演してもらう予定。試合の参加は男性に限り、選出の過程は 全て 深セン衛視が生中継する。まさに少林寺発信の“超級男性”大会と言えるであろう。


 “中国功夫 K-STAR”の国際試合では中国国内を6ブロックの試合区に分け、世界の五大陸にそれぞれ試合会場を設置する。国内のブロック分けは・・北京・上海・成都瀋陽鄭州深セン(深センは本会場を兼ねる)。世界五大陸は・・アメリカ・ヨーロッパ(ドイツ)・オーストラリア・アジア(タイ・韓国)・アフリカ(エジプト)である。
 今回“徳を以って人を服さしめ、武を以って友に会う”を大会の主旨とし、大会参加者には参加資格制限を設けない。国籍・皮膚の色・門派に関係なく中国武術を習得しているものならば、誰でも参加可。ただし全ての参加者は男性に限り、少林寺の僧侶は参加できない。なお少林寺の住職である釈永信によれば 少林寺の弟子でも 出家していないものは参加するとのこと。
 試合は模範演技の形で行われ、形式は自由。基本的に自分で組み立てた型と演技が評価の対象となる。選抜を通れば、国内六大ブロックからそれぞれ“18将”が選ばれ、全国で 計“108将”となる。その後再選出された6ブロックの各“三強”が最終決戦に臨み、“中国功夫の18羅漢”と言う最強陣容を構成する。五大陸の各試合会場では、各々“武状元”一名を選出し、“海外軍団”とする。 “中国功夫の18羅漢”と 五大陸の“武状元”は、テレビ視聴者の投票と “十八般兵器”の試練を経て、“大中華十八テレビ武侠スター”の演技指導を受け、二年間少林寺に篭って修行を積む。その後 全国総決戦で “中国功夫の星 八大金剛”を選出し、再び数々の激烈なトーナメントを勝ち抜いた勝者が 中国功夫の星のベスト3として確定することになる。“功夫の星武探花・武榜眼・武状*4”である。
 試合中は全世界の武術界の達人がPK*5で振り落とされるだけでなく、“美人関”をも突破しなくてはならない。そのうち“美人関”の試合内容は、主催者側の説明によれば以下の通り;今試合中の“美人席”は美女が出場者をテストする主旨で行われるのではない。しかし男性のみが考査の対象である以上は “徳・武・芸”の総合得点以外にも 男性としての魅力についても異性の眼から検証する必要がある。最終的な魅力の総合点数が高いものだけが次のステップに進むことが出来る。
(胡 孝乾)
http://www.beijing2008.com/33/19/article211991933.shtml



⇒“中国功夫の星 K-STAR”HP

 


…エ?
……K-STAR??


K-1のパパパパクリですか?
…とか思っちゃうのは日本人だけでしょうか??



とか思って読み進んだら


いや違った。
「スター誕生★」でした。


どっちかと言うと、
少林寺ジュノン・スーパーボーイGP”みたいな?


日本の昔の少年コミックなどに出てくる、
『中華四千年の武道を極める』とか
異種格闘技戦(炎)・・死ぬまでやっちゃいます★』みたいなのは
さすがに現代中国では実現しないようです。


そんな番組あっても、痛そうだから私は絶対見ませんが。




この記事は何故か、
中国2008年北京五輪のHPにニュース記事として掲載されていました。


このニュースは中国では‘スポーツ’のくくりに入るのでしょうか(−釤−)



中国の“年軽人(若けぇもん)”なら判るであろう
「SP」とか「美人関」とか
今回は辞書を引いても載っていない単語ばかりで苦労しました。


まあ、実は調べている過程も楽しかったですが。
こういう無駄な知識を増やすことにやぶさかでは無い私です。


“超女”に関しては、
ちょっと前から私の耳にも入っていて
「なんか面白そうな番組だわ☆」とか思っていたのですが、


まさかこれほど後追いの類似番組が出現しているとは。


さすがパクリの国:中国です。


今後もどんどん裾野が広がりそうな予感★


今回記事上に登場した番組の他にも類似企画があるのでしょうか?




それにしても少林寺までが
こんな軟派な企画に乗ってしまうとは。


言語道断ですな!!
中国四千年の功夫はどうした…??




そういえば
私は春節(中国旧正月)の期間中に少林寺に観光に行ったのですが、


いかんせん正月期間中だったため、
寺院内に僧侶の方は全く見当たらず、
土産物屋も飯屋も全て閉まっていたのを思い出します。


『ああ・・お坊さんもお正月なのね・・』と思い
少林寺も、もうすっかり商業施設だわ・・』と感じたのを覚えています。


寒かったなあ…(−д−#)


※掲載写真は この記事と全く関係ありません。
 私の独断で、ネット上からパクってきた、
 周星馳の「カンフーハッスル」のポスターです。

*1:星空衛視で放映している人気番組のようです。毎回10人の男性(素人)がステージ上で自分をアピールし、女性に選んでもらうと言うもの。

*2:超級女声」という湖南衛視のテレビ番組です。年齢・容姿等全て不問で行われた中国全国・歌のオーディションで何人もの“時の女性”を輩出したようです。

*3:同じくCCTVで放映されている素人喉自慢大会(←ちょっと違うか??)です。“超女”のパクリ番組??こちらは男女どちらも応募可です★

*4:元中国隋代〜清代の 官僚登用試験;科挙では、その成績第一位が「状元」、第二位が「榜眼」、第三位が「探花」と呼ばれたそうです。それにカケてるんでしょう。

*5:もともとはネットゲーム上で 他プレイヤーを消す(殺す)ことを目的にプレイするプレイヤーと言う意味(PlayerKiller)だったらしいのですが、“超女”で、最下位落選考査(審査員の得点、または観客からの得票数が最も低い参加者が落選するコンテスト)の形式=「SP 試合」を指すものとして 使用されてからは、もっぱらこの意味で使われるようです。