中国伝統文化に触れる・・

2005/09/27 19:29


私が就学していた西安国語学院では課外授業を設けていた。


これは自由参加のクラブ活動のようなもので
毎週曜日を決めて、課外授業が設けられ
外部から老師を招いて、留学生が中国文化を体験出来るよう計らっていた。



課外授業の内容はというと

  • 太極拳
  • 剣法
  • 中国映画鑑賞
  • 書法
  • 絵画

…などなど。



私はまず太極拳に参加し、
その後 剣法にも参加して…全て中途で挫折した。

(あまりにも“振り”が難しすぎる)



最終的には
地味〜に「剪紙」の授業に参加していた。


「剪紙」とは、中国の伝統文化である切り紙細工のこと。

中国の土産物屋でこの写真のような切り紙細工を売っているのを見たことがないだろうか?



「剪紙」は
お正月でも、結婚式でも大活躍する庶民文化の代表格。



基本的な作り方は
赤い色紙を半分に折って→下絵どおりに切り抜いて→左右対称の絵を切り出す。
…と至ってシンプル。


ただし、その下絵が細かい細かい…



専用はさみの細い〜刃先で紙を切るのだが、



いくら刃先が細いとは言え
1mmミリ(以下級)の穴を どうやってはさみで穿てというのだ?


刃先を紙に垂直に差し込んだだけで、勢い余って2〜3mmの穴が開いてしまうではないか。



作業に慣れてくると、
4〜5枚の紙を重ねて→それを二つ折りに→まとめて型を切り出すことを要求されるのだが
(業務効率化w)



…それじゃぁ紙が分厚いんだよー!!


紙が層になっていて切りづらいし、
切っているうちに紙がズレていく。


第一、やたらと握力が要るのだ。


親指-人差し指間の筋肉が筋肉痛になったのは、久々だった。


その上関節痛も併発…。




剪紙の講師は「大丈夫よぉ!出来る出来る!ハイッ♪」と
笑顔で、サラサラっと書いた下絵を、5枚重ねにして、二つに折り、ホッチキスで留めて、当然のように渡してくる。


  だが、5枚はキツイ。


   せめて三枚で。


ひとつ穏便にお願いします。





クラスは回を重ねるにつれ 生徒数がどんどん減っていき
最後には私と友人の二人だけが、(ほぼ)個人授業を受ける羽目に。


たった二人の生徒を相手に、手持ち無沙汰になった剪紙講師は


授業中に何枚も図案を描き
「はいっ、じゃあこれ次までにやってきてね♪」と
(正規の授業でもないのに)宿題まで出す始末。



―キビシイ!
―キビシイぞ(体育会系だ)!!



しかし
やり始めると、このチマチマした作業に熱中してしまう。
こういう無駄に細かくて、黙々と出来る作業が結構好きなのだ。




一つだけ、今も残された問題がある。
 支給された「剪紙」専用鋏。
 無料支給されたので持って帰ってきたが、使い道がない。
 どうしてくれようか(- ω -)