青・白・緑の中国文化財色
2005/06/20 14:16
中国でもたびたび見かける、仏教や道教の寺院修繕。
わりと小さめの
地域の文化財は
どんどん気軽に修繕していっているようです。
"修繕"自体は結構な事だと思います。
文化革命の頃から比べれば、
格段の進歩ですよね。
が!
しかし、
全ての寺院を
青と白と緑で塗りつぶしてしまうのは
如何なものか・・・?
私の見た寺院だけ、なのかもしれない。
なにも
中国全土を旅して、
全ての寺院の視察をした
という訳ではないですから。
しかし、
観光地として補修する寺院は
ほぼ例外なく、
柱を真っ赤に塗りたくり
頭上の壁を青白緑(時により+黄)で適当に塗りつぶしている。
付け加えれば、
寺院門前は道も補修され、
広い一本道の両側には土産物屋(画一的な造りの)
もちろん
土産物屋の壁上部にも、
例の画一的な文様が・・・
しかも、
むしろ寺院の模様より丁寧に塗られている感じが。
どうなんだそれ?
あの「青白緑」の文様を描くのは
きっと中国の寺院補修専門の大工さんなのでしょう。
その修理屋さん
筆運びには微塵の迷いもありませんが
明らかに下地の模様を無視しています。
(素人でも一目瞭然です)
・・・
・・・・・・・・・
・・・立派!
立派だ!!
その自信にカンパイ!!
逆に、感動モノ(ΘдΘ);;
しかし、それは
"文化財の修繕方法"として如何なものか?
既に「修繕」ではなく、「創作」です。
私は
古い文化財に描かれた模様などが好きで、
つい写真に撮るのですが
しかし、中国では・・・
もう
あの「青白緑」を撮るのに厭きてしまい、
最近では 写真を撮りません。
国家的な文化財の補修ならば
さすがにそれほど適当にはしないでしょうが、
地方の文化財の補修。
・・・あんな適当な補修をする位なら、
いっそ朽ちるに任せてくれ!!!!
―とか思ってしまうのは私だけですか?