鳴沙山に非合法侵入する。

2005/06/19 01:43


莫高窟と同じく 敦煌周辺に鳴沙山があります。
"山"といっても、砂丘です。


『♪月の〜砂漠をぉ〜はぁる〜ばると〜〜』
・・・と言う感じの世界が、そこには開けています。


砂上を歩くと 砂が鳴くらしいです。
(私には判らなかったけど・・)、


砂丘の麓には "月牙泉"があり、
砂丘でらくだに乗ることも出来ます。


一大観光スポットです。


しかし
長旅で持ち金を使い果たした私は、
その「入場料」が払えなかった・・・


いくらだったか、
もう記憶には無いのですが・・・多分 100RMBチョイくらい?
(確かここも外国人料金だったのよね・・・腹立つ!)


・・・当時の私には
  とにかくその金額が惜しかったのです。



私は、その時 鳴沙山観光を諦め、
同行者に
「一人で行ってきて。
 私はネットカフェにでも行ってるわ」
 と言ったのですが、


同行の兄さん(漢人)が素晴らしく前向きな人で、
「没問題!
 近くまで行けば、何か解決策が見つかるかもしれないし、
 入場門の端っこから入れるかも・・・
 ・・・行こうぜ!!グッΣb(Ov<)
と、私を連れて行ってくれました。


・・・なんて良いヤツo(≧∀≦)o!!


タクシーに乗るのも惜しかったため
(マジで残金が底をつきかけていたので・・・)


てくてくてくてくてくてくてくてく・・・
 ・・・歩いて、鳴沙山に向かいました。


鳴沙山の手前まで来ると、ドカーンと入場門が。



でっかくて、頑丈で、立派で、
とにかく わっさり警備員が居るんです。


とてもじゃないけど、
端からちょっと入り込むような雰囲気じゃない!!


門までの通りも、
両脇に露店が軒を連ね、
"裏"に入り込む隙間なし。




すると 同行の兄さん
何やら、わきの畑のあぜ道に入り込んでしまい、
「方向はこれで合っている筈!」
と ずんずん鳴沙山へ向って進んでいきました。



・・・・・・マジかい??


―とは その時の私の心の声。



途中、
鳴沙山へと ご出勤される駱駝様達に追い抜かれ、
益々自信を深めた中国兄さん。


ずんずん歩く兄さんと、
絶え間なく不安に襲われつつ、付いていく私・・・



しばらく歩くと、
駱駝様の排泄物が錯乱する 林の中に入りました。


どうやら駱駝様方は
ここで一休みしてから、ご出勤のご様子。


その証拠に、
駱駝使いのものと思われる自転車も
駐輪してありました。


林を抜けるとそこには金網が。



どうやら
さっき見た入場門から
ずらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・っと
かなりの距離に渡って、金網&有刺鉄線が張り巡らされている様子でした。

(そうでもしなくては、
 脇から入る観光客が後を断たない・・・
 ということでしょうな。
 しかしご苦労様w)



しかし、
その金網の一部に
明らかに捲れ上がりそうな部分を発見!!!!
 (おそらく、
  内部従業員が「チョット出入り」するのに
   使っているのでしょう・・)



破れ穴のあった場所はちょっと高めで、
跨ぎ越す時 ズボンの尻を破きそうになりましたが
我々は 難なく その破れから侵入しました。


そして鳴沙山を堪能しました。
(≒砂丘に登ってヘバリ果てました)


ざまーミロ!!
はっはっはっ!!!


↑写真は鳴沙山へのあぜ道から撮った鳴沙山です。