一張羅

2005/06/13 10:29

中国の奥さんはハイヒールが好き。


とにかく当時の街ではスニーカーをはいている女性などは殆ど見かけなかったです。


学生さんまでは皆動きやすい靴をはいていますが
 露天店主のおばちゃん(若しくはお姉さん)
 小喫のおばちゃん(若しくはお姉さん)
 市場で野菜などを売っているおばちゃん
  これら、皆、ハイヒール。
  (主に黒で、ヒールは5cm以上。
   おばちゃんならばロングスカートと、
   お姉さんならばジーンズとコーディネイトが主流。)




万里の長城でも
 「ぜってーコケるよこの人」と思われるような格好で
 沢山のおばちゃんが闊歩していました。


ヒールは高いだけではなく、細い。
その上 穿いているのはタイトなロングスカート。
 (しかもその出で立ちをしている人の大部分は太め)


―これでコケなきゃ嘘でしょ?


でもコケないんです。
 ・・・足腰の鍛え方が違うんでしょうか。


最も驚かされたのは華山登山のとき。


華山の登山道は かなりキツイ。


足場が悪いのは当然の事、
 上に行けば行くほど、登りは険しくなり
 岩壁に打ち込んだ楔とそれに渡された鎖だけを頼りに
 垂直に近い壁を這い登らなくてはならないのです。
 動きやすいスニーカーを履いていても、
 何度か滑って ヒヤリとしたほどの路。


その上、
我々は日の出を見るために 前夜10時頃から登山を開始しています。
当然 街灯などあるわけのない山中は 月の明かりだけが頼り。
足場も見えづらく、かなり危険な状況です。


その状況の中で、
 中国人のおばちゃん&お姉ちゃん達は
 やはりハイヒールでした。


さすがに旦那さんや彼氏が手をとって 助けてはいました。
 が、しかし旦那・彼氏も革靴率高く
 そしてあの悪路
 あの暗さの中で
 まさかのハイヒール。


 更にタイト&ロングなスカート。
 (ミニスカート着用者も)


こんな山の中で
 ファッションスタイルを気にして
 一体 誰に見せるつもりですか。


とは言え、ドレスアップの目的、察しは付いています。
―おそらく
 旅行中の写真撮影のために
 お気に入りの一張羅を着てきたのだと。


旅行中の自分を美しく記録に残す。
 そのためだけに、垂直の壁をタイトスカートで
 登って行く女性たち。
 崖際の細い細い、滑りやすいルートを
 ハイヒールで歩く女性たち。


これは見てるこっちがハラハラします。
 肝が冷えます。
 冷や汗が出ます。
 ・・・怖いわ!



やっぱり中国人には勝てません。
中でもおばちゃんは最強・最脅です。
(おばちゃんが最強なのは、
 どこの国も同じなんでしょうけどねw)