中国で部屋探し(番外編)

<< 作成日時 : 2007/06/10 12:45 >>

これは、同じアパートに住む先輩に聞いた話≫


「先輩」は元々
大連に住んでいたのだが、
会社を転職するに当たって今のアパートに引っ越した。


アパート探しの際には
自分の足で歩いて不動産屋を探し、
ある不動産屋の仲介で見つけた今のアパートを気に入って入居。

引越しにあたり、
不動産屋の男と大家と名乗る女の二人が窓口となり、
その二人を相手に、支払いから契約まで一通りの手続きを済ませて…


―入居。







ある日、ノックがあったためドアを開けると、
ソコには見知らぬ男が立っていて


「俺は大家だ。
 未だ支払われていない分の家賃を払え」という。


既に半年分の家賃を、
不動産屋の男と大家の女に支払っていたはずなのに。


「半年分は既に支払ったから、不動産屋に確認しろ」
「領収書もある」
 ・・・と言って、その日は男を帰らせた。






後日、
その男がまたやってきて

「俺は3ヶ月分しか受け取っていないから、残り3ヶ月分を払え。
 不動産屋は、残りの3ヶ月分は後で入居者が払うと言っていた」




 ― * ― * ― * ― * ― * ― * ― * ― * ―



後で判った事だが、
「大家」だと名乗った女は、実は大家とは何の関係も無く、
後で集金に来た男が本当の大家だったという事。



不動産屋の男は、自分のオンナ(←多分)に大家のふりをさせて
部屋を探している客を安心させ、


支払われた半年分の家賃(中国の家賃は基本半年分一括払い)のうち、
70%〜30%ほどを着服して


残りを本物の大家に支払い
「残金は後で入居者が支払う」と嘘をつく。



客が入居して、本物の大家が家賃の取立てに来る頃には
オンナと二人でドロンである。





同じ手口で、
同時期に部屋を探していた数人の日本人も金を騙し取られたらしく、
被害は先輩の家賃三ヶ月分だけではすまなかったようだ。



ココで、
不動産屋が矢面に立って→補償を…しない。

…のが中国が日本と違うところで。




結局
支払われなかった家賃三か月分は、大家の男性に泣きつかれて
50:50で大家と入居者(=つまり先輩)が持つ羽目になったようだ。






中国ってゴワ〜《o(=_=)o》


騙されないように注意しても、
騙されちゃうときは騙されちゃうのですよ。


だからと言って、毎日ガチガチに緊張していても疲れちゃうので
ほどほどに警戒していきたいと思う日々です。