中国で部屋探し3


2007/05/29 01:16


次に見に行ったアパートは、
ただいま建築真っ最中・・・の新築アパート。
(それは"新築"と言っていいのか?)



日本だったらまず有り得ない
"建築中のアパートの一部屋を貸す"という行為が
大陸ではフツーに行われているww



現在進行形で建築中なので、
あちらこちらから
「ガガガガガガ」
「どんどんどんどん」
と騒音は聞こえてくるし、


床はコンクリートその他資材から出る埃で真っ白。





まあ確実に言えるプラスポイントは、
誰も自分の前にこの部屋に住んだことは無い
ということだ。




部屋がまっさらな状態であることは言うまでも無いが、
部屋の合鍵を持っている人も居ない。


中国でも、
借り手が変わるたびに部屋の鍵を付け替えてくれる良心的な大家さんは居るが
勿論なんだかんだへ理屈をこねて変えてくれない大家さんもいる。
(そこも交渉次第)



しかし、
もう一つ確実に言えることは
新築の場合、欠陥住宅をつかまされる確率が高いということ。




新築の住宅は、
日本ならば 欠陥が無くて当たり前だが
中国では欠陥があって当たり前。


欠陥があっても、直せば没問題なのだ。





そういう意味では、
誰かが住んで、欠陥を修繕したことがある部屋であれば
欠陥発生→相談→修理→修理→修理・・・という手間は省ける。
 ・・・中国では修理も、もちろん一回や二回では完了しないよ?



まあ、一長一短だけど。





見せてもらった部屋は、新築だけあって綺麗。


しかも大家さんは日本語を話すし、安心感倍増。


バスルームも適度に広く
洗濯機もデカイ(勿論脱水機能付き)


クローゼット・ベッド・デスク・テレビ・冷蔵庫等付いて
希望価格が1600RMB/月と手頃な価格。
(就職先の住宅補助金は1500RMB/月)


しかし、バスルームは何故かガラス張り。








中国人は海外VIPの部屋に憧れ
形だけでも 近づけようとする傾向がある。と、思う。


例えば、ベッド。
 ワンルームの部屋に何故か必ずダブルベッドが置いてある。


そして家具。
 なぜかアンティーク調のどっしりした家具が置いてあったりして
 暑苦しい。


TV前のソファはかなりの確率で標準装備である。
(土足で座るので、黄色く汚れていたりする)


ベランダに こ洒落たテーブルが置いてあることもある。
(黄砂でまっ茶色になっていたりする)


真っ暗で狭い狸穴の様なバスルームに
ガラスボウルの洗面台が置いてあったりする。



とどめが、ガラス張りのバスルームだ。


自分の部屋にガラス張りのバスルームを作る分には
個人の趣味だ。
まったく問題ない。


しかし、
他人に貸すことを前提に購入した部屋に
ガラス張りのバスルームを設置し
ガラス壁の真正面にキッチンがあり
キッチンからバスルームが丸見え。


そして
角部屋の場合はキッチンの窓からバスルームが丸見えで
キッチンの窓にはカーテンが掛かってなかったりするから、さあ大変だ。


工事中だけに、
真っ黒に日焼けしたおっさんととかが
窓の外を通ったりするのに、


その窓から丸見えになってるバスで
どうやってシャワーを浴びろというのか?


その点については大家さんに頼んでカーテンをつけてもらえば解決するが


しかし
日本人的な私はどうしても
「誰か遊びに来たら、もうトイレ入れねぇな!」
と考えてしまう。


というわけで、その部屋も却下。



結局、その部屋には
一緒に回っていた同期の子が入居することになったが、
入居3〜4日後には
早速"下駄箱から水が溢れて来た〜"と愚痴っていた。


新築だけにテレビも点かない&ネットも出来ないで
その4日間は相当退屈したようだった。


中国で部屋探し4に続く