自主停水の夕べ(ユウベ)と朝(アシタ)

壁のシミが年輪を形作り始めたので、ヤバイと思い
大家に連絡を取ってみた。












夜、大家がアパートの修理工と一緒に来た。



「ちょっ…!コレまた漏れてるやん!」
「えーもうーなんで!?」
「ここシミてきてるっちゅーことはクロゼットの裏もシミてるんちゃう?」
「どれ、動かしてみ?」
 ―ガタガタガタガタガタガリガリガリガリ〜…
「シミてへんわ。なんでやろ。どっから漏れてんの?」
「洗面台は問題ないしねぇ。」
「水道管ってこんなところ通ってんの?」」
「ちょっとぉシャワー室見てぇ。この蛇口から漏れてるんちゃう?
ここだけ濡れてるし。」
「マジ?どっかから水撥ねただけちゃうん?」
「じゃあちょっと今ここの水分拭うし、見てて〜漏れてくるし」



「……」



「ウン!漏れてるね!!」











という訳で、明日朝 本格的に修理のオッサンが検査に来ます。






ていうか、その蛇口が危ないって、私、最初に言ったよね?





最初の修理のとき「ここが怪しいと思うんですけど」って言ったよね?



・・・なぜ最初に調べて、直さない?








ていうか、


ていうか…




・・・・当然の様に土足であがってんじゃねえぇーー!!!!



 今 どう見ても、部屋の主が裸足で歩いてるじゃあないか。



  …察しろよ。



  この床、三回も水拭きしたのに………









そして、帰り際に大家と修理担当が残した言葉。




「ここに この部屋の水の元栓あるから、夜は閉めといて」
「絶対絶対絶対絶対忘れずに閉めるのよ」
「水止めなかったら、その分だけ漏れるんだから」

…えぇ〜今更〜!!!???

今更 一日分だけ漏れを止めたところで、ど〜だっていうのだ?







「夜はどうせ寝るだけだから水は使わないでしょ」
「朝も使い終わったら、栓閉めてネ」



…私、多分 夜もトイレとか行くんですけどもね。


人間だもの。